金色堂


皆さま、お疲れ様でした。
こちらが私の夫、奥州藤原氏初代清衡さまが平泉にお造りになられました金色堂でございます。
三間四方の方形造りになっておりまして、屋根は木を瓦に見立てて作った木瓦葦きでございます。
垂木も二重になっており、きれいな反りは、屋根の緩やかな勾配に張りを持たせたそうです。
また、全ての木に漆を塗り、その上に金箔を施した皆金色でして、当時これだけのものを作れるのは清衡さましかおりませんでした。清衡さまは、戦によって亡くなった幾多の霊を弔い、さらに都と同じ仏教文化を取り入れて、戦がなく、人々が平和に暮らせるようにと願っての建立でした。
この金色堂は建立当時のように覆堂のない形で、杉木立の中に建っており、とても懐かしく9 0 0年前に戻ったようでございます。
1 1 2 4年、清衡さまが6 9歳の時に完成し、その4年後お亡くなりになった清衡さまは、今もなお、平泉の金色堂で眠っておられます。どうぞ手を合わせ、拝んでやって下さいませ。