伽羅御所
いらっしゃいませ。
どうですか我が館、伽羅御所は?
京都にでもきたかのように思われましたか?
しかし、私三代秀衡の時代には本当に平泉にこのような館があったんですよ。
自然との一体感を出す為、あまり間仕切りを作らず開放的な造りの寝殿造りといいます。
全てのお部屋が廊下でつながっているのも使いやすくていいですね。
中央の部屋が寝殿と言って私の部屋です。
一番、床が高く広いので、よく宴の席としても使いました。
周りの部屋は家族に与え、裏には家来の詰所や料理所を設けてあります。
そして、庭園もご覧ください。
本来であればもっと大きく、蹴鞠をして遊ぶ位の庭があったり、池は、中央の反り橋の下を舟が通れる位だったので、よく皆を集めて舟遊びなどをしたものです。
又、離れの部屋、釣殿では雅楽や月見の宴などをして楽しみました。
池の向こうにあるのが無量光院というお寺です。
京都にある宇治の平等院鳳凰堂に憧れ、それを真似て造らせました。
400m離れた先に造ったので今回はその距離感を出す為、4分の1の大きさになっているそうです。
近くまでは行けないので、私の部屋、寝殿から眺めてみて下さい。
一番きれいに見えますよ。
先祖代々続いてきた奥州藤原氏を三代目の私秀衡がここまでにする事ができたのも、ご先祖様のおかげだと思っております。
都をも上回る栄華を極めた奥州藤原氏に皆さんも思いを馳せてみて下さい。